障害者が転職を考えるとき、多くの人が転職サイトを活用します。そして転職サイトに登録して転職エージェントから求人の提案を受けたり、履歴書の作成や面接指導を受けたりしながら転職活動をすすめます。

ただ、転職サイトによってその特徴は異なります。このため転職サイトごとの特徴や活用方法を理解しておかなければ、ミスマッチによって失敗する可能性が高くなってしまいます。また障害者の場合、転職する前にスキルを身に付けたいときは、就労移行支援などの福祉サービスを利用した方がいい場合があります。

そこで、障害者が転職を目指すときに転職サイトを活用するメリットや注意点、おすすめの転職サイトを紹介します。また、就労移行支援サービスを利用するメリットや、おすすめの事業所を紹介します。

豊富な求人、転職サポートなど転職エージェントの利用はメリットが多い

転職活動をする障害者にとって、転職サイトに登録することは様々なメリットがあります。主なメリットは以下の通りです。

  • 公開求人だけでなく多くの非公開求人からも選べる
  • 転職エージェントが障害の特性や経歴に適した求人を提案してくれる
  • 履歴書作成・面接指導をしてくれる
  • 障害への配慮の要望や収入などの勤務条件を交渉してくれる
  • 転職後は数か月間、就労定着のための相談に応じてもらえる

これらのメリットについて、具体的に解説していきます。

登録によって公開求人の5~10倍の数の非公開求人も選べる

転職サイトで検索すると、公開されている多くの求人を閲覧することができます。ただ、これらの公開求人の数は求人全体のごく一部です。

大手転職サイトの場合、取り扱っている求人のうち公開求人は10%~20%程度といわれています。つまり残りの80%~90%は非公開求人です。非公開求人は、サイト登録者だけが閲覧できます。このため転職サイトを利用するとき、求人の選択肢を増やすためには登録が必須です

なお転職サイトに登録すると、転職エージェントの担当者と面談します。面談は転職エージェントの事務所で行われることもありますが、Web面談や電話も可能です。面談では、転職エージェントから以下の内容を尋ねられます。

  • 障害の種類や特性
  • 職場で受けたい配慮
  • 職歴
  • 希望する職種
  • 前職の退職理由

こうした内容が現実的で具体的であればあるほど、エージェントは求人の提案がしやすくなります。転職エージェントは面接官ではないので、後で混乱やトラブルがないように遠慮せずに正直に伝えましょう。

面談後は、面談の内容をもとに転職エージェントから求人の提案を受けます。その中から求人を選び、履歴書を作成して書類選考を通過すると、面接へ進みます。

このとき、転職エージェントの担当者が履歴書の作成や面接の指導をしてくれます。自力で転職活動をやっていると、自己PRや志望動機は必ず独りよがりになります。一方エージェントであれば、転職サポートのプロ目線で細かい指導を受けられるので、面接官の心に響く内容になります。

障害への配慮や給与などの勤務条件の交渉を代行してくれる

転職活動の中で障害者にとってもっとも気になるのは、職場で障害への理解や配慮が得られるかどうかです。障害者にもっとも多い転職理由は、職場における人間関係や障害への理解不足だからです。

ただ、採用が決まっていなかったり、内定をもらったりしたばかりの段階で自分で採用側にこれらを伝えるのは相当勇気が必要です。給与についても同様です。自分で給与交渉できるのであれば、遠慮せずにやるべきですが、障害者は「障害への配慮を受ける」という負い目がぬぐえないのが普通です。このため、希望する給与を採用側に伝えることは、なかなかできません。

このとき転職エージェントを利用すれば、代わりに会社側に交渉してくれます。

転職エージェントは障害者雇用求人のプロです。障害を持つ従業員にするべき適正な配慮を熟知しています。このため障害の特性を踏まえて、あなたが職場で必要な配慮をうまく採用側に伝えてくれます。

給与についても同様です。自力で交渉するよりも、給与の相場を熟知している転職エージェントに交渉してもらうことで、あなたの経歴やスキルに見合った適正な給与が叶います。

このように転職サイトに登録するメリットは多いです。転職活動は、転職サイトに登録して転職エージェントのサポートを受けながら成功させましょう。

転職成功のためには複数の転職エージェントの活用が必須

ただ、転職サイトに登録して利用するとき、2つの注意点があります。1つ目は「転職サイトによって取り扱っている求人の特徴が異なる」ことです。2つ目は「転職エージェントの担当者との相性の良し悪し」です。以下で詳しく解説します。

・転職サイトによって取り扱う求人が異なる

障害者向けの転職サイトは多数存在しますが、転職サイトごとに持っている強みは異なります。例えば「大手からニッチの会社の求人までトータルにカバーしている」「エージェントが障害を熟知している」などです。このため、あなたが転職活動で必要な情報や、欲しいと思っているサポートに強みがある転職サイトを選んで登録しましょう。

また求人を募集する会社は、すべての転職サイトで求職者を募集しているわけではありません。このため、転職サイトによって取り扱っている求人は異なります

このとき1社だけの転職サイトの利用であれば、転職市場における求人のごく一部になってしまいます。そこで複数の転職サイトを利用することで、求人の選択肢を増やしましょう。そして少しでも多くの求人から自分に適した求人を選び、転職を成功させましょう。

・転職エージェントの担当者との相性

転職エージェントは障害者求人を提案するプロです。ただ、どんなに優秀な担当者でも、あなたとの相性が問題になるときがあります。これは人と人との付き合いの中で必ず生まれる相性が原因なので、利用するあなたが悪いわけでもなく、担当者が悪いわけでもありません。

あなたの意向がうまく担当者に伝わらなかったり、相手に対するささいな違和感がどうしてもぬぐえなくて、感情的になってしまったりすることがあるからです。

また、担当者個人によって経験・熱意、実力差があります。たとえ保有する求人数が多い大手の転職エージェントでも、担当者が優れた求人を提案してくれるとは限りません。

一方、熱意が足りなかったり事務的だったりする担当者には「本気で自分に合った求人を提案してくれるのか?」と不信感を抱くのが普通です。転職という一生の中の重大な局面で、不信や不安を感じるような相手といっしょに進めるわけにはいきません。

このためリスクを避けるためには、1社だけの転職サイトを利用するのではなく、複数の転職サイトを利用しましょう。そして複数の転職エージェントの中から、最終的にあなたとの相性がよい転職エージェントを選び転職を成功させましょう。

転職サイトごとの強みを理解して転職サイトを有効活用する

転職サイトで登録するとき、優れた転職サイトには共通点があります。次のようなものです。

  • 提供する求人数や転職情報の量が圧倒的に多い
  • 利用者のニーズに合わせた求人情報や転職サポートなどのサービスを提供している

以下で具体的な内容と、これらを網羅しているおすすめのサイトを紹介します。

提供している求人情報が多いサイトに登録する

転職サイトによって、取り扱っている求人情報の数は大きく異なります。多くの情報のなかから選択した方が、転職成功の確率は高まります。転職サイトのなかで、求人情報数が多いのは以下の転職サイトです。

  • 障害者雇用バンク
  • dodaチャレンジ

「障害者雇用バンク」は、日本最大級の障害者向け求人情報を提供しています。これは、業界で初めて「人材紹介の求人情報データベース」と「ハローワークの求人データベース」の両方の情報の提供することにより、転職活動をトータルにサポートしているからです。以下は障害者雇用バンクの求人検索ページです。

この紹介ページでわかるように、障害者雇用バンクの求人情報は4,000~5,000件にのぼります。こうした膨大な求人情報の中から転職先を選択できれば、求人選びで失敗のリスクを避けることができます。

一方、「dodaチャレンジ」は、東証一部上場企業の障害者専用転職サイトです。グループ70社の顧客基盤と、dodaチャレンジ約3,000社の取引実績を活かして圧倒的な求人数を保有しています。

以下は、dodaチャレンジのサイトで特徴を記載したページの一部です。

dodaチャレンジでは、公開求人だけでも1,000件以上保有していますが、特に非公開求人が多く、保有求人数は非公開求人を含めれば10,000件以上です。

「障害者雇用バンク」や「dodaチャレンジ」のような転職サイトに共通しているのは、運営している会社が自社の強みを活かして、大量の求人情報を提供していることです。

こうした転職サイトに登録して転職エージェントを活用すると、より多くの求人から希望の求人を選ぶことができます。このため多くの求人から転職先を選択するためには、求人情報を数多く提供しているサイトを活用しましょう。

障害別に専任のキャリアアドバイザーが対応してくれるサイト

障害者の障害の内容は様々です。例えば身体障害者と精神障害者では、障害によって抱えている悩みや必要となる配慮は全然違います。また同じ精神障害者でも、例えば統合失調症とパーソナリティ障害では、特性が大きく異なります。

このため転職エージェントに転職活動のサポートを受けるとき、あなたの障害に合った求人を提案してもらうためには、担当するエージェントが障害を熟知している必要があります。このとき、障害別に幅広く転職活動をサポートしているサイトが「dodaチャレンジ」です。

・dodaチャレンジ

dodaチャレンジでは身体・精神・知的など障害別に専任のキャリアアドバイザーが存在ます。以下はdodaチャレンジのサイトのうち、エージェントサービスの説明です。

dodaチャレンジのキャリアアドバイザーは雇用の専門家であると同時に、多くのアドバイザーがキャリアコンサルタントのほか、カウンセラーや精神保健福祉士・養護教員免許など障害に関する国家資格を持っています。このため、正しい知識と高いカウンセリングスキルに定評があります。

このように、障害に配慮や理解が得られずに退職した障害者など、求人選びで障害への配慮が行き届いた会社を最優先に考えている障害者は「dodaチャレンジ」のような障害を熟知したカウンセラーを有するサイトに登録して転職を成功させましょう。

転職活動や定着支援、専門エージェントの紹介などトータルサポートサイト

転職サイトに登録後、転職エージェントが果たす主な役割は、求人の提案と採用面接のサポートです。

数ある転職エージェントの中で、転職活動の支援だけでなく転職後の定着支援までのトータルでサポートエージェントもありますが、具体的なサポート内容は転職エージェントによって異なります。このとき、利用者本位のサービスが強みのサイトが「障害者雇用バンク」です。

・障害者雇用バンク

障害者雇用バンクが利用者に対する転職活動のサポートの中で一貫しているのが、利用者本位であることです。

障害者雇用の転職エージェントは営利企業なので、転職エージェントの中には売上のための効率を重視して、無理やりにでもミスマッチの求人に就職させようとする会社があります。

人材紹介会社である転職サイトは、求人依頼主である採用側の会社と求職者である障害者を面接、採用させて売り上げを計上しますが、その数が短期間で多いほどエージェントの売り上げ実績が上がる仕組みだからです。

このとき障害者雇用バンクは、自社のサービスを利用者に押し付けることはありません。

例えば、他の転職エージェントの紹介です。障害者雇用バンクはニッチな分野の求人や専門職など、利用者にとって自社のエージェントではなく、他社のエージェントの方が利用者の利益になると判断されるときは、他社のエージェントを紹介します。

以下は、障害者雇用バンクのサイトで特徴を記したページの一部です。

こうした他社への紹介にも積極的なのは、障害者雇用バンクだけです。

また求人情報についても同様のスタンスです。自社のサイトの保有求人だけでなく、ハローワークの求人情報も提供しているからです。このため求人情報数は日本最大級を誇っており、利用者は多くの求人の中から選択できる仕組みになっています。

さらに転職活動中の利用者の中には「求人を探したけれど、まだ働くことに不安があるのでスキルを身に付けてから転職したい」と考えるようになる障害者は多いです。このような利用者のために、障害者雇用バンクでは就労支援の福祉サービスを提供する事業所の紹介も行っています。

このように障害者雇用バンクは自社の求人だけでなく、他社のサービスや福祉サービスの情報も幅広く提供して利用者の転職活動をトータルでサポートしています。このことから利用者本位に徹していることがわかります。

転職エージェントのサポートに不安のある障害者や、多くの求人から安心して求人を選びたいと考えている障害者は、「障害者雇用バンク」のように自社サービスだけを優先しないスタンスの安心できる転職サイトに登録しましょう。

就労移行支援サービスでスキルを身に付けて転職する

実務経験が浅かったりスキル不足だったりする障害者の中には、前述のように就職・転職活動してすぐに働くことに不安を感じている障害者は多いです。このような障害者は、主に以下のような不安を抱えています。

  • 職場での人間関係がうまくいかず、転職を繰り返してしまう
  • 自分に向いている仕事がわからない
  • 長く働くために、自分に合った対策を立てられるようになりたい
  • 職場で上司や同僚とうまくコミュニケーションがとれない
  • 体調を考えると事務職が希望だが、実務の経験がない

こうした不安を抱える障害者は、あせって転職活動をしないほうがいいです。無理をして障害や病状を悪化させては元も子もありません。転職する前に訓練を受けるなど、転職活動を長期的に捉えましょう。

このとき障害者には就職・転職をサポートしてくれる福祉サービスがあります。それは、就労移行支援サービスです。

就労移行支援は、行政から委託を受けた全国数千にも及ぶ民間事業所が行っている障害者の就労を支援するサービスです。サービスを受けるときは、市町村の福祉窓口で利用申請します。例えば以下は、熊本県にある就労移行支援事業所の施設です。

訓練の期間は2年であり、少人数の環境で職場のコミュニケーションやパソコンをはじめとする初歩的なビジネススキルなどを学びます。以下は、就労移行支援事業所の授業の様子です。

就労移行支援サービスの利用期間はひとり2年間の利用が上限です。サービスは一度しか利用できないため、事業所選びで絶対に失敗が出来ません。

就労移行支援事業所選びでは実績と運営母体をよく確認する

それでは、どのような事業所を選べばいいでしょうか。就労移行支援事業所は、希望すれば市町村の福祉窓口で紹介してもらえることもあります。ただ、事業所を選ぶときに気を付けなければならないのは、事業所の信頼性です。信頼性を見極めるためには事業所の規模やノウハウの有無を確認しましょう。

全国に数千の事業所がありますが、1事業所あたりの利用者数の平均は3~4人と小規模な事業所ばかりです。規模が小さければノウハウや職員の質に不安があります。

また就労移行支援サービスが始まってから数十年経ち、悪質な事業所はすでに淘汰されていますが、いまでも助成金目当ての事業所も存在します。老人介護施設の助成金の不正受給がニュースになることがありますが、就労移行支援事業も同じことがあります。こういった悪質事業所は金目当てなので代表者や職員もサービスの質も悪く、利用者との関係はギスギスしています。

就労移行支援サービスは、利用期間がひとりあたりの2年間の上限があるため、利用している事業所に不満を感じても、今さら変えるわけにもいかず渋々続けている障害者は多いです。このように就労移行支援サービスは一度しか利用ができないため、事業所選びでは絶対に失敗できません。

大手転職サイトが運営する就労移行支援事業所であれば失敗しない

そこで、悪質な事業所を避けるためには、事業所の実績と運営元をみるといいです。

長年の運営実績があり、運営元が有名な福祉法人や病院、民間でも大手の会社であれば問題がありません。ただ、各地に点在する大小さまざまな事業所をひとつひとつ検討すると時間がかかるばかります。またいろいろ調べて選んだ事業所が正しい選択だったのかは利用してみないとわかりません。

このとき民間の会社が運営する就労移行支援事業所のうち、大手の転職サイトが運営している事業所があります。こういった事業所は、運営元が長年障害者向けのサービスを提供した実績のある会社ばかりです。このため全国でも有数の規模の事業所を誇っており、障害者支援ノウハウもあるので質の高いサービスを提供しています。

こうした大手の障害者向け転職サイトを運営する就労移行支援事業所のうち、質の高いサービスを提供することで定評のある事業所は「atGPジョブトレ」です。

・atGPジョブトレ

「atGPジョブトレ」を運営しているのは、「atGP転職サービス」のゼネラルパートナーズです。転職活動をする障害者で、転職サイト「atGP」を知らない障害者はいないほど有名な大手サイトです。

「atGP」を運営するゼネラルパートナーズは、日本で初めての障害者の就職・転職サイトを開設し、そのサポートをしてきた長年の実績があります。主に事務職を目指す障害者の就労支援を行っており、大半の利用者が事務職で就職・転職しています。

事業所は東京に3か所、横浜、大阪に1か所ずつあります。

atGPサービス全体の取引企業2000社以上を有しています。このためatGPジョブトレに加え、atGPの就職支援サービス(atGPエージェント、atGP転職) も併用することで、就職の可能性が広がります。

「atGPジョブトレ」の最大の特徴は、障害別の就労移行支援事業所があることです。 障害特化だからこそ、就職後も自身の障害とうまく付き合いながら 「働き続ける」ためのスキルが身につきます。

障害別のコースは以下の5つです。

  • うつ症状コース
  • 発達障害コース
  • 統合失調症コース
  • 聴覚障害コース
  • 難病コース

障害別のプログラムだから、自分に合った対策ができます。また同じ障害と同じ目標を持つ仲間と悩みや解決策の情報共有ができるため安心です。以下は、atGPジョブトレのコース案内です。

また、atGPジョブトレの1事業所あたりの利用者数は平均24名です。これは、全国の就労移行支援事業所の平均3.4人の7倍にあたります。このため多くの利用者同士と触れ合って、お互いの障害への理解が深めることができます。

さらに、就職後の定着のためのフォローも万全です。atGPジョブトレ利用者の就職・転職後の職場定着率は91.4%にのぼります。

ただ、就労支援事業所のサービスは通所が原則です。会社に勤務するためには出勤しなければなりませんが、障害者の中にはうつや精神障害者を中心に定時の通勤がむずかしいことがあります。このため、定時の通所が就労訓練のひとつとなっています。

「atGPジョブトレ」のような大手の転職サイトが運営する就労移行支援事業所は、前述の通り規模や信頼性で不安はありません。ただ、唯一のデメリットは、東京や大阪などの大都市圏にしか存在しないことです。

このため首都圏や大阪などの大都市圏に在住する障害者であれば、大手転職サイトが運営する就労移行支援事業所を選び、質の高いサービスでスキルを身に付け転職を成功させましょう。

口コミ・評判がよい転職サイト、就労移行支援事業所を利用する

転職をしようとするとき、自ら求人を見つけて会社にエントリーし、条件面の交渉をして、納得できる転職を成功させることは不可能に近いです。

一方で転職サイトを利用すると、これらの作業をすべて転職エージェントが代行してくれます。つまり、転職のときに転職サイトを利用することはメリットが多いと考えましょう。

ただ前述の通り、転職サイトによってさまざまな特徴があります。それらを理解したうえでどの転職サイトを利用するかを選ぶようにしましょう。

そのなかでも、特に口コミ・評判がよいのは以下の転職サイトです。

  • dodaチャレンジ
  • 障害者雇用バンク

これらの転職サイトを利用することが、転職を成功させるコツになります。それぞれの転職サイトの違いは、以下のようになります。

・dodaチャレンジ

「dodaチャレンジ」は、東証一部上場企業の子会社が運営する障害者専用転職サイトです。グループ70社の顧客基盤と、dodaチャレンジ約3,000社の取引実績を活かして圧倒的な求人数を保有しています。

dodaチャレンジは特に非公開求人が多く、すべての保有球威人数は非公開求人を含めれば10,000件以上あります。

また、dodaチャレンジは障害者雇用を目的に設立している特例子会社であるため、社員の大半が障害者です。このため障害者の立場や思いに寄り添うことができるスタッフで構成されており、キャリアアドバイザーの多くが福祉系国家資格を持っています。

こうしたことから、dodaチャレンジは、正しい知識と高いカウンセリングスキルに定評があります。

・障害者雇用バンク

「障害者雇用バンク」は、自社サイトのほか「ハローワーク」のデータベースとも提携して求人を案内しています。このため障害者雇用バンクの求人情報は4,000~5,000件にのぼります。

さらに、転職のためのスキルを身に付けたい障害者のために就労支援の事業所の紹介も行っており、転職活動をトータルにサポートしています。このため、障害者向け求人情報数は日本最大級です

このように障害者雇用バンクは自社の求人だけでなく、他社のサービスや福祉サービスの情報も積極的に提供して利用者の転職活動をトータルでサポートしています。このことから利用者本位の安心できる転職サイトです。

・atGPジョブトレ

転職活動の前にスキルを身に付けておきたいと考える障害者は、就労移行支援サービスを利用しましょう。各地に点在する無数の就労移行支援事業所の中でも、大手の転職サイトが運営する事業所は、すべて運営元が長年障害者へのサービスを手掛けている事業所ばかりなので安心です。

その中で就労移行支援事業所「atGPジョブトレ」を運営しているのは、障害者向け転職サイトの大手である「atGP転職サービス」のゼネラルパートナーズです。現在、東京(大手町・お茶の水・秋葉原)、神奈川(横浜)、大阪(梅田)に事業所があります。

atGPサービス全体の取引企業2000社以上を有しています。このためatGPジョブトレに加え、atGPの就職支援サービス(atGPエージェント、atGP転職) も併用できるため、豊富な中から求人が選べます。

また、「うつ」「発達障害」「統合失調症」「聴覚障害」「難病」の各障害別に就労支援事業所を設けており、事務職で活躍できるスキルが身につくプログラムを提供しています。障害特化だからこそ就職後も継続的に就労するためのスキルが身につきます。

atGPジョブトレの1事業所あたりの年間平均利用者数は全国平均を大幅に上回る24名であり、規模が大きく安定と信頼があります。

atGPジョブトレは、首都圏や大阪などの大都市圏に限られていますが、これらの事業所に通所可能な障害者であれば「atGPジョブトレ」でスキルを身に付けて転職しましょう。


障害者が就職・転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。転職サイトを利用しないで自力で求人を探すと、希望の条件の求人を探す作業だけでなく、細かい障害への配慮や労働条件の交渉もすべて自分でやらなければなりません。

一方で転職サイトに登録して、転職エージェントから求人を紹介してもらうと、非公開求人に出会うことができます。また、障害者特有の事情説明や交渉もあなたの代わりに行ってくれます。

ただし、転職サイトによって特徴が異なります。例えば「障害に応じた求人情報が多いか、少ないか」「転職エージェントが障害の特性に理解があるか」「転職後のフォローが手厚いか」などの違いがあります。

これらを理解したうえで転職サイトを活用するようにしましょう。そこで、以下のページで転職サイトの特徴を解説しています。それぞれの転職サイトの違いを認識して活用することで、転職での失敗を防ぐことができます。