これから障害者が転職することを考えるとき、ほとんどの人が転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人だけの力で障害に配慮がある最適な職場を探すのは現実的ではありません。また、障害の配慮だけでなく、年収や勤務条件の交渉を自分でするのは難しいです。

このとき、障害者向けの転職サイトへ登録すれば、転職サイトでは多くの求人を保有しているだけでなく、転職カウンセリングのプロが条件面の交渉をしてくれるので満足いく転職が実現できるようになるのです。

しかし障害者の転職サイトは非常に種類が多いため、様々な特徴を持ったサイトの中から適切な転職エージェントを選ばなければいけません。そうした中で、どの転職サイトが優れているのか理解している障害者は少ないです。

そこで、ここでは「どの転職サイトが適切か」がわかるように、人気となるおすすめ転職サイトの比較ランキングを記します。

最初に理解するべき登録時の注意点と判断基準

まず最初に転職サイトを利用するときは、必ず複数のサイトに登録しましょう。これは、転職サイトに在籍するコンサルタントとの相性の良し悪しがあるためです。

優れたコンサルタントが付けばいいですが、運悪くダメな担当者が付くこともあります。また、1社だけの利用で他社のライバルがいないとなると、どんなに優れたコンサルタントでも緊張感を欠いて楽をしてしまうことがあります。

このようなリスクは避けなければならないので、複数の転職エージェントに登録してみて、良い提案をしてくれる転職サイトだけ残しましょう。

また、1社だけでは選べる求人数が限られてしまうため、優れた求人の選択肢が狭まっていまいます。転職で失敗する人ほど1社だけの利用で留まります。このため、転職サイトの利用は、複数のサイトの登録が必須と考えてください。

・転職サイトごとに特徴が違う

このとき、転職サイトによって特徴が異なります。サイトごとの違いを見極めたうえで提案された求人を活用しなければいけません。例えば、以下のような項目があります。

  • 提供している求人情報の多さ
  • 障害別転職情報・サービスの有無
  • 転職活動支援の手厚さ

こうしたことを確認しながら、どの転職サイトを利用するべきなのか事前に把握しましょう。

3つの人気の転職サイト(人材紹介会社)と就労移行支援事業所

そうした中でも、障害者専門の転職サイトで特に人気の転職エージェントや就労移行支援事業所としては、以下の3つがあります。

  • dodaチャレンジ
  • 障害者雇用バンク
  • atGPジョブトレ

障害者雇用バンクは、業界で初めて「人材紹介の求人情報データベース」と「ハローワークの求人データベース」の両方の情報を提供しています。さらに、転職前にスキルを身に付けたいと考えている障害者のために就労支援事業所の紹介をしており、転職活動をトータルにサポートしています。

他にも、求人の情報の多さでは、dodaチャレンジも多くの求人の中から転職できます。自社保有求人数は非公開求人を含めれば10,000件以上です。また、dodaチャレンジは東証一部上場会社が運営しているという安心感があります。さらには障害別のカウンセラーが担当するなど、手厚いサービスが特徴です。

また就職・転職のサポートは障害者については、こうした転職エージェントだけではありません。公共のサービスとして障害者の就職・転職支援を担う、就労移行支援事業があります。

就労移行支援では、事業所に通所して最長2年間の支援期間中にビジネススキルなどを身に付けます。全国数千の就労移行支援事業所の中で、最も人気がある事業所のひとつがatGPジョブトレです。

atGPジョブトレは障害者向け大手転職サイトが運営しており、障害者の事務職への就職・転職を支援しています。多数の利用者と長年の障害者向けサービスで培ったノウハウ・グループ力を活かした豊富な支援サービスが特徴です。

全国的な知名度はもちろん、規模・支援プログラムの質の高さで他の事業所を圧倒しています。

障害者転職サイトのおすすめ比較ランキング

それでは、転職サイトにはどのような特徴や違いがあるのでしょうか。

これについて、以下にそれぞれランキングで比較掲載しています。

dodaチャレンジ

障害を熟知したプロのキャリアアドバイザーがサポートする大手転職サイト

dodaチャレンジは、東証一部上場の総合転職支援サービス会社であるパーソルグループが運営する転職サイトです。日本有数の転職支援会社のグループ力を活かして求人数は公開求人が約1,000件、非公開求人を含めると約10,000件にのぼります。

他にも、dodaチャレンジはキャリアアドバイザーの質の高さにも定評があります。キャリアアドバイザーの大半がキャリアコンサルタントのほか精神保健福祉士などの福祉系の国家資格、養護教員免許などを持っているからです。

またdodaチャレンジは、パーソルグループの障害者雇用を目的とした特例子会社です。障害者向け転職エージェントが特例子会社の求人案内をすることは普通ですが、サービスを提供する側である転職エージェントが特例子会社というのは非常に稀です。

このためキャリアアドバイザーだけでなく、大半の職員自身が障害者であるdodaチャレンジでは、障害者一人ひとりの気持を理解し、それに寄り添った転職サービスを提供することが可能になっています。

さらに、dodaチャレンジでは利用者の3つの障害別(身体・精神・知的障害)に専任のキャリアアドバイザーが担当します

障害者の転職では、職場における障害への理解や配慮が最も重要ですが、求人する会社によって障害者の雇用実績は異なります。このため、職場によって障害に対する理解や配慮も様々です。

また、同じ障害者でも身体・精神・知的障害の各障害によって必要な配慮は異なります。

このときdodaチャレンジではキャリアアドバイザーは障害別に専任となっているので、会社ごとの障害に対する理解や配慮など内部の実情を熟知しているだけでなく、障害別の特性に基づいて必要となる配慮を熟知しています。このため、一人ひとりの障害に応じた最適な求人を紹介してくれます。

障害者雇用バンク

豊富な求人情報で転職活動をトータルサポート

大手障害者向け転職会社はどのサイトも求人情報数が豊富ですが、こうした転職サイトであっても「地方の会社の求人」「中小・零細会社の求人」などの案件は少ないです。

これは、大手の転職サイトの求人情報は、大手のサイトに求人広告出せるような資金力のある会社の中から求人を提案するのが普通だからです。このため転職サイトでは、大手の会社の求人が中心になります。

大手の会社は長く安定して働けることや、障害者雇用の実績が豊富で障害への配慮が行き届いているため、一般枠の求人と同じく競争率は高いです。また、大手の求人の大半が大都市に限られています。

ただ、転職活動中のすべての障害者が大手の会社を目指しているわけではありません。会社の規模が小さくても、地方で地元の会社に障害者でも応募できる求人を探しているケースは多いです。

このとき自社の保有求人だけでなく、公共のハローワークのデータベースと提携して全国各地のハローワークの求人も案内しているのが障害者雇用バンクです。

そのため、大手の会社や大都市の求人を検討していない障害者は、障害者雇用バンクで保有求人のほかにも公共機関であるハローワークの情報まで含めて活用できます。

また、転職支援会社の中には、利用者が自社サービスを利用してくれなければ売上げにならないため、1件でも多くの求人を押し付けて早めに転職させ、効率よく実績を上げようとする残念な担当者がいます。

一方で障害者雇用バンクは、利用者が専門職やニッチの求人を希望している場合など、自社のエージェントを利用するよりも他社の専門エージェントを利用した方が利用者の利益になるときは、他社のエージェントを紹介することもあります。

このため、むやみに求人を押し付けられることもなく、一人ひとりに適した求人を選べます。

他にも、転職しようとする障害者の中には「転職する前にスキルを身に付けておきたい」と考える障害者は多いです。このとき、障害者雇用バンクでは人材紹介会社だけでなく、障害者の就労支援サービスを担う事業所の情報提供も行っています。

このように、障害者雇用バンクのような転職支援会社の方から「他社のエージェントを使った方がいい」と提案する場合があったり、自社だけでなくハローワークのような公共求人情報や、就労支援事業所の情報を提供したりします。

自社の利益に直結しないので変な話ですが、これは障害者雇用バンクの「利用者一人ひとりに最適な転職情報・サービスを提供する」という強い意志の表れです。

atGPジョブトレ

圧倒的な規模と質の高い障害者支援サービスの就労移行支援事業所

ここまでは転職エージェントの紹介をしてきましたが、障害者の転職をサポートしているのは転職サイトに限りません。転職しようとする障害者の中には、「ほんとうに転職すべきかわからなくなった」と悩み始める人もいます。このような障害者は人間関係やビジネススキルに不安を抱えている人が多いです。

このとき、就職・転職しようとする障害者が原則無料で利用可能な公共の福祉サービスがあります。それは就労移行支援です。

就労移行支援サービスでは、行政から委託された民間の事業所が運営しています。サービスの利用期間の上限は2年間で、運営元は福祉法人や病院、民間企業など様々です。

ただ、対人スキルだけでなく、パソコンなどのビジネススキルを身に付けたいときは民間企業の運営する事業所がおすすめです。他の運営元と異なり本業がビジネスなので、おのずと社会に必要なスキルを意識したプログラムが提供されているからです。

例えば以下は、民間企業が運営する就労移行支援事業所のパソコン授業の様子です。

また、全国には数千もの事業所が各地に点在していますが、サービスの質や規模は様々です。中には障害者就労支援事業の補助金目当ての質の悪い事業所もあり、事業所選びは慎重に行う必要があります。

このとき、大手転職サイトには就労移行支援事業所を運営している会社があります。そのうち、もっとも定評があるのが「atGPジョブトレ」です。

「atGPジョブトレ」を運営しているのは、「atGP転職サービス」のゼネラルパートナーズです。事務職の就労を目指す障害者向けのサービスを提供しており、東京に3か所、横浜、大阪に1か所ずつあります。

atGPサービス全体の取引企業2000社以上を有しており、atGPジョブトレに加え、atGPの就職支援サービス(atGPエージェント、atGP転職) も併用することで、就職の可能性が広がります。

「atGPジョブトレ」の最大の特徴は、障害別に事業所があることです。障害別コースの種類は「うつ」「発達障害」「統合失調症」「聴覚障害」「難病」の5つです。

また、atGPジョブトレは全国有数の事業所の規模を誇っているので安心です。全国の就労移行支援事業所の平均3.4人ですが、このような小規模ばかりの事業所では職員やサービスの質が不安です。一方、atGPは1事業所あたり平均24名という他の事業所にはない圧倒的な規模です。

転職に焦りは厳禁です。転職エージェントからはどんどん求人案内が来るので、焦って流されるままに転職してしまい、失敗や後悔の残る転職になってしまうことがあります。

そうならないためには、転職活動から少し距離をおいて不安を取り除いた方がいいです。そして不安を取り除くために、対人関係やビジネス関連のスキルを身に付ける必要があります。

このとき、就労移行支援サービスでスキルを学び、自信を持って転職活動をしましょう。そして、就労移行支援事業を選ぶときは、転職活動のノウハウが豊富な規模の大きい事業所で学びましょう。

また、障害者の中でも首都圏や大阪などの大都市圏在住で、通所が可能であれば「atGPジョブトレ」のような大手の就労移行支援事業所で、質の高いサービスでスキルを身に付けて転職しましょう。