第二新卒で障害をお持ちの皆さん、転職活動で不安を感じることはありませんか?

  • 「新卒で短期間しか働けなかったけど、次の会社では長く続けられるかな…
  • 「障害があるから、一般企業で働くのは難しいかもしれない…」
  • 「自分に合う仕事なんて見つけられるのかな…」
  • 「面接でちゃんと自分をアピールできるか心配…」
  • 「そもそも障害者雇用についてよくわからない…」

こうした悩みを抱えているのは、あなただけではありません。多くの第二新卒の皆さんが同じような不安を感じながらも、新しいキャリアに向かって一歩踏み出しています。身体や精神、知的障害などあらゆる障害者の皆さんのそんな悩みを一つひとつ解決し、自信を持って転職活動に臨めるようサポートします。

第二新卒者の履歴書・面接対策と退職理由の模範解答

新卒で3年以内という短い期間で会社を辞めた経験は、面接官から「なぜ?」という疑問を持たれることも多いでしょう。しかし、正直に自分の気持ちを伝えつつ、前向きな姿勢を示すことで、必ずや理解を得ることができます。

面接官が気になるのは、大きく分けて以下の3点です。

  • 「この会社を本当に理解しているのか?」 入社前に十分な会社研究を行っていたか、という点です。
  • 「会社に責任転嫁しているのではないか?」 退職理由に会社のせいばかりを言っていると、責任感がないと判断される可能性があります。
  • 「またすぐに辞めてしまうのではないか?」 将来的に長く働いてくれる人材かどうか、という点です。

これらの懸念点を払拭するためには、以下のポイントを意識した回答が効果的です。

人間関係

第二新卒の障害者の皆さんにとって、短期間での退職理由を説明することは特に重要です。採用側は「すぐに退職するのでは」という不安を抱きがちです。特に「人間関係」のような一般的にどの職場環境であっても起こりうる問題が理由の場合、より説得力のある説明が求められます。ここでは、面接官の疑念を払拭し、自身の成長をアピールする効果的な方法をご紹介します。

悪い例

職場の人間関係が想像以上に厳しく、精神的に参ってしまい、残念ながら続けることができませんでした。今後は、より良好な人間関係の中で働きたいと考えています。

この答え方では、「人間関係が大変だった」と伝えるだけでは、面接官にマイナスの印象を与えてしまうかもしれません。そこで、具体的に何が問題だったのか、その経験から何を学び、どう改善しようと努力しているのかを伝えることが大切です。どんな職場環境にも、大なり小なり人間関係の問題はあるため、その点を理解した上で対応する姿勢を示すことが求められます。

模範回答例

前職の製造業では一般雇用枠で採用されましたが、サポート体制が十分ではなく、チーム内での情報共有や進捗管理に苦労しました。

この経験を通して、自分の障害について理解し、どのようなサポートが必要かを明確に伝えることの大切さを学びました。そのため、障害者向けのビジネススキル講座に参加し、効果的なコミュニケーション方法を学び、同じ障害を持つ先輩社会人からアドバイスもいただきました。

転職を決意した理由は、これらの学びを活かし、より良い環境で成長したいと考えたからです。御社が障害者雇用に積極的であると伺っていますので、聴覚障害であっても入社後は人事部と相談しながら必要なサポートを明確にし、積極的にコミュニケーションを取ってチームに貢献したいと思います。

また、長期的には自分の経験を活かして、後輩障害者のサポートを行い、会社の多様性の推進にも貢献できればと考えています。

この回答のポイント

  • 具体的な状況説明:ただ「人間関係が厳しかった」と言うのではなく、どのような状況で問題が起きたのかを説明することで、具体性と信憑性が増します。
  • 自己分析:問題の原因を他者だけでなく自分にも求め、改善点を見つけたことを示すことで、成長意欲が伝わります。
  • 今後の行動:過去の経験を踏まえて、今後どのように取り組むかを具体的に伝えることで、面接官に安心感を与えます。
  • ポジティブな言葉:「改善したい」「心がけています」などの前向きな表現を使うことで、好印象を与えます。

人間関係を退職理由として伝えるときは、ただ事実を話すだけではなく、その状況で学んだことや、自分がどう成長したいかを具体的に伝えることが大切です。

また、履歴書の志望動機や自己PR欄は、300字くらいが目安です。例文を参考にしながら、あなた自身の志望動機や自己PRを書いてみるとよいでしょう。

面接では、自分の経験に合った回答を準備して、自信を持って話せるように練習しておくことが大事です。

仕事内容とのミスマッチ

「仕事をやめた理由」としてよく言われるのが、「思っていた仕事と全然違った!」ということです。例えば、「もっとパソコンを使いたいと思っていたのに、ずっと電話対応ばかりだった」とか、「新しいことを学びたいと思っていたのに、毎日同じ仕事を繰り返していた」といった感じです。

面接では、ただ「仕事が違った」と言うだけではダメです。例えば、「私はパソコンを使って資料を作ることが得意なのに、前の会社ではそのスキルを生かせる仕事がほとんどなくて、もっと自分の力を試したいと思った」のように、具体的に説明することが大切です。

悪い例

入社前にイメージしていた仕事内容と実際の業務内容に大きなギャップがあり、自分のスキルや適性と合致しないと感じました。より自分のスキルを活かせる仕事に挑戦したいと考え、退職を決意しました。

ポイント: 具体的なギャップを明確にし、なぜその仕事が自分に合わなかったのかを説明しましょう。

この例では、面接官が「なぜ事前に仕事内容を確認しなかったのか」と疑問に感じるかもしれません。この懸念を払拭し、誠意と前向きな姿勢を示すために、以下の要素を含めた回答を心掛けましょう。

模範回答例

前職では、主に書類作成やデータ入力の業務を行っていました。会社の業務を支える裏方の仕事は非常に重要であると理解していましたが、毎日同じ作業を繰り返すうちに、もっと新しいことに挑戦したいと感じるようになりました。

私は発達障害ですが数字を扱うのが得意で、データのパターンを見つけたり、それを視覚的に整理することが好きです。しかし、前職ではそのスキルを活かす機会がほとんどありませんでした。次の職場では、数字を使って課題を分析し、改善策を提案するような役割に挑戦したいと考えています。

この回答のポイント

  • 入社前の期待: 入社前に抱いていた具体的な期待を述べることで、退職が安易な決断ではなかったことを示します。
  • 具体的なギャップ: 期待とのギャップを具体的に説明することで、自分の主張に説得力を持たせます。
  • 自己成長: この経験を通じて自己理解が深まり、キャリアプランが明確になったことを示します。
  • 前向きな姿勢: 今後のキャリアに対する意欲を示すことで、面接官に前向きな印象を与えます。

仕事内容とのミスマッチを退職した理由として伝える際は、期待とギャップを具体的に伝えることが大切です。

なお履歴書の志望動機・自己PR欄は上記模範回答例くらいの文字数、つまり300字程度が目安です。この模範回答例を参考に履歴書の志望動機・自己PR欄を作成するといいでしょう。

面接では、自分の経験に合わせた回答を準備し、面接で自信を持って話せるようにしましょう。

健康上の理由

第二新卒の皆さんの中には、前職において、やむを得ない事情により、ご自身の体調を理由に退職された方もいらっしゃるかと思います。このような場合、面接では、退職に至ったご自身の状況と、今後の健康管理に向けてどのような対策を講じているかについて、具体的に説明することが重要です。これにより、面接官が、貴方が長期にわたり安定して勤務できるかという点について、ご安心いただけるようにしましょう。

面接官が抱く不安

  • 再発の恐れ: 同じ健康問題が再発して、再び仕事を中断せざるを得なくなるのではないか。
  • 自己管理能力: 病気や障害の原因が本人の自己管理の不足によるものではないか。

悪い例

入社後に体調を崩し、医師から長期の療養を勧められました。現在は回復に向かっていますが、まだ十分に仕事に集中できる状態ではないため、一旦退職して健康回復に専念しました。

ポイント: 健康が回復していることを明確に伝え、今後の仕事への意欲を示すことが大切です。

模範回答例

以前、勤めていた会社で仕事がとても大変で、心身ともにつらい状態になってしまい、医師の先生に相談してしばらくお休みすることにしました。今は治療のおかげで元気になり、普通の仕事ができる状態まで回復しています。

この経験を通して、「無理をして頑張りすぎないこと」や、「困ったことがあったらすぐに人に相談すること」が大切だと学びました。貴社の求人情報を見て、社員同士が助け合い、お互いを尊重し合う温かい職場だと感じました。皆さんのように良い関係の中で仕事ができたら、きっと安心して働くことができると思います。

私は、車椅子利用者ですが事務の仕事で求められる正確さや丁寧さには自信があります。また、周りの人たちと協力して仕事を進めることも得意です。貴社でこれまでの経験を活かして、長く安定して働きたいと思っています。

この回答のポイント

  • 具体的な状況と対策: 病気の原因と治療法を具体的に説明し、信頼感を与える。
  • 回復状況の明確化: 医師の診断を基に回復状況を伝え、安心感を提供する。
  • 今後の健康管理対策: 再発防止のための具体的な取り組みを示す。
  • 会社理解のアピール: 求人情報から職場の雰囲気や文化を理解していることをアピールする。
  • 自身の強みと意欲: 求められるスキルと自身の強みを結び付け、会社での貢献意欲を示す。

以前、仕事を辞めた理由が健康上の問題だったという人は、面接で「なぜ辞めたのか」と聞かれた時に、ただ「体調が悪かったから」と答えるだけでは、新しい会社の人たちはあなたのことをよく理解してくれません。

大切なのは、病気になった経験から何を学び、これからどんな風に仕事をして行きたいのかを伝えることです。例えば、「病気の経験を通して、健康の大切さを改めて感じ、仕事と健康のバランスを大切にしていきたいと思っています。」のように、具体的に話すことで、あなたの成長した姿を見せることができます。

履歴書を書くときには、自己PRの欄に、あなたの経験やこれから叶えたいことを300字くらいでまとめると良いでしょう。先ほどの例のように、病気の経験から学んだことや、新しい会社でどんな風に活躍したいのかを具体的に書くことで、あなたの人となりが伝わりやすくなります。

面接では、履歴書に書いたことをもとに、自信を持って話せるように練習しておきましょう。面接官は、あなたの話を聞いて、あなたの人となりや、会社で活躍できるかどうかの判断をするので、しっかりと自分の言葉で伝えられるようにしましょう。

障害への理解や配慮の不足

障がいのある皆さんが、障がいを理由に転職を考えるのは自然なことです。ただ、面接でその話をすると、良くない印象を与えてしまうかもしれません。

そのため、面接では具体的な例を挙げながら、「自分に合った環境で力を発揮したい」という気持ちを伝えることが大切です。例えば、「前の会社では設備が不十分で仕事に集中できなかった」といった説明をすると、面接官の方も理解しやすくなります。

また、会社の問題点だけでなく、自分の成長についても話すことが重要です。「この経験で〇〇というスキルを身につけました。御社でさらに成長したいと思います」というように、前向きな姿勢を見せると、面接官の印象も良くなるでしょう。

模範解答例(事務職)

以前の会社では、事務の仕事をより早く行うために、新しいコンピューターシステムを使い始めました。しかし、目に障がいがある私には、そのシステムを使うのが難しく、うまく仕事ができませんでした。周りの人に相談しても、なかなか分かってもらえず、仕事への意欲が下がってしまいました。

そのため、自分に合った環境で安心して働きたいと思い、転職することにしました。御社の〇〇という部署では、障がいのある人へのサポートが充実していることや、事務の仕事を効率よく行う工夫をしていることを知りました。そこで、ぜひ御社で働きたいと思いました。

これまでの経験で身につけた〇〇の能力を活かして、御社の仕事に貢献したいと考えております。

模範解答のポイント

  • 具体的なエピソード、事例: 視覚障害という具体的な障害を挙げ、具体的な状況を説明することで、説得力を高めています。
  • 自身の成長: システムの導入という経験から、新しいスキルを身につけることができたという点をアピールすることで、前向きな姿勢を示しています。
  • 企業への貢献: 貴社の具体的な部署名や、自身のスキルを活かしたいという意欲を伝えることで、入社意欲の高さを示しています。

障がいへの配慮が足りなかったことを退職の理由として話す時は、単に「こういうことがありました」と言うだけではいけません。その経験から何を学び、どのように成長したいかを具体的に伝えることが大切です。

履歴書の「志望動機」や「自己PR」を書く欄は、だいたい300字くらいが適切です。先ほどお話しした例を参考にして書くとよいでしょう。

面接では、自分の経験に基づいた答えを前もって考えておくことをおすすめします。そうすることで、面接の時に自信を持って話すことができます。

このように準備をしておくと、面接官に自分の思いをしっかりと伝えることができます。

障害者雇用を選ぶべき理由

障がいのある皆さんにも、たくさんの働く場所があると言われていますが、転職する時に不安を感じる方も多いと思います。特に、初めての就職先を辞めて次の仕事を探す場合は、より不安が大きいかもしれません。

「また人間関係で悩むのではないか」「障がいを理解してもらえないのではないか」「仕事で成長できるのだろうか」など、心配な点があるかもしれません。そのような皆さんに、障がい者雇用のメリットについて、お伝えしたいと思います。

障がい者雇用は、皆さんの可能性を広げるチャンスなのです。一般の仕事で苦労された経験は、むしろ転職に有利に働くことがあります。特に、精神的な障がいや知的な障がいがある皆さんは、障がい者雇用を利用することをおすすめします。

障がい者雇用には、以下のようなよい点があります:

  • 大きな会社が多く、障がいに対する支援制度が充実していて配慮を受けやすいです。
  • 法律で差別が禁止されているので、障がいのない方と一緒に働くことができます。

特に第二新卒の皆さんは、新卒の時とは違う視点で仕事を考えることができます。

  • 過去の経験から学んだこと: 前の会社での経験から、自分の得意なことや苦手なことがよく分かるようになります。そのため、自分に合った仕事を選びやすくなります。
  • 将来の仕事の計画が立てやすい: これからどんな仕事をしていきたいか、より具体的に考えられるようになります。
  • 新しいことに挑戦する気持ち: 新しい環境で、新しい能力を身につけたいという気持ちが強くなります。

障がい者雇用は、皆さんの可能性を広げるための素晴らしいチャンスです。積極的に新しい仕事を探し、自分に最も合った職場を見つけていただければと思います。

このような経験を活かして、皆さまがより良い仕事環境で活躍できるはずです。

第二新卒が歓迎される障害者雇用求人とは

第二新卒の皆さんは、すでに社会人として大切なことを学んでいらっしゃいます。例えば、会社でのマナーや仕事の進め方などです。そのため、新しい会社に入ってもすぐに仕事に慣れる可能性が高いのです。

ですから、前の会社を辞めた理由をはっきりと説明できれば、新しい仕事を見つけやすくなることが多いのです。例えば、「こういう理由で辞めましたが、そこから○○を学びました」というように、前向きに話すことが大切です。

このような経験は、むしろ皆さんの強みになります。新しい仕事を探す時は、自信を持って自分の経験や学んだことを伝えてみてください。きっと、皆さんの可能性を理解してくれる会社が見つかるはずです。

・第二新卒の障害者が歓迎される仕事の特徴

  • 将来性を重視: 今までの経験よりも、これからどれだけ成長できるか、頑張る気持ちがあるかを大切にする会社が多いです。
  • 新しいことに慣れやすい: 新しい環境にすぐに馴染める人、変化にも対応できる柔軟な人を求めています。
  • お金をかけずに人材を育てられる: 新卒の人を教育するよりも、少ないお金で人材を育てられるので、会社にとって魅力的です。
  • すぐに戦力になれる: 前の会社で身につけた能力や経験を活かして、すぐに仕事で活躍できる人も歓迎されます。

初めての就職先を経験した方を歓迎している仕事は、会社によって違います。でも、だいたいはこのような特徴がある仕事が多いです。

このような特徴を知っておくと、自分に合った仕事を見つけやすくなるかもしれません。自分の強みを活かせる会社を探してみてください。

パソコン等基礎的業務ができる:事務職

一度就職したけれど、もう一度新しい仕事に挑戦したいと考えている障害を持った皆さんにとって、事務の仕事はぴったりかもしれません。

事務の仕事の良いところは、

  • 自分のペースで働ける: 家からパソコンを使って仕事をするテレワークや、勤務時間を短くして働くことができる会社もたくさんあります。体調が悪い時でも、無理なく仕事を進めることができます。
  • いろいろな仕事ができる: 最初はパソコンを使って文字を入力したり、書類を作ったりする簡単な仕事から始めることができます。慣れてきたら、新しい企画を考えたり、データを分析したりするような、もっと難しい仕事に挑戦することもできます。
  • 長く続けやすい仕事: 景気が悪くなっても、事務の仕事はなくなることが少ないので、安心して長く働くことができます。将来のことも考えながら、じっくりと仕事に取り組むことができます。

これらのことから、事務の仕事は、障害を持った人が自分のやりたいことを実現しながら、長く働くことができる仕事と言えるでしょう。

例えば以下は、大手電器メーカーの障害者雇用・正社員求人です。

この求人は営業事務職の求人です。営業事務とは、営業部門をサポートし、営業活動が円滑に進むようにするための事務作業全般を担う仕事です。見積書、請求書、契約書の作成や顧客情報、売り上げの管理、データ入力営業資料の作成など多岐にわたります。

こうした第二新卒の障害者が事務の障害者雇用で働くことは、多くのメリットがあります。社会経験を活かせる一方、障害者雇用ならではのサポートを受けられ、安心して働けます

このように事務職は、多様な業務を通して幅広いスキルを身につけられ、将来のキャリアアップにも繋がります。

バイタリティに自信がある:営業職

第二新卒の障がいのある方が営業の仕事に就くことには、たくさんの良い点があります。社会で働いた経験と新しいことに挑戦する力を活かせます。また、障がい者雇用ならではのサポートを受けながら、自分の得意なことを活かせる仕事を見つけられます。

特に、元気で頑張り屋さんの皆さんは、営業という目標を達成する仕事でやりがいを感じ、活躍できるでしょう。いろいろな営業の仕方の中から、自分に合ったやり方を選んで、成長できます。

営業の仕事は、目標を達成したり、お客さんに喜んでもらったりできる、とてもやりがいのある仕事です。でも、ノルマという目標を達成しなければならないプレッシャーや、知らない人と話さなければならないなど、大変なこともあります。

一方で、ずっと同じことを繰り返す事務の仕事と違って、自分で考えて行動できるので、大きな達成感を得ることができます。

例えば以下は、人材あっせん会社の障害者雇用・正社員求人です。

この求人は、体育会系の経験を持つ方、つまりスポーツ部などで積極的に活動してきたような、目標に向かって努力できる人を企業にご紹介する仕事です。企業の方々に、「この人なら、きっと会社を良くしてくれるはず!」とアピールして、実際にその人を採用してもらうことが目標です。

営業職は、誰とでも笑顔で話せる、明るい人が向いています。また、目標に向かって頑張りたいという気持ちを持っている人もピッタリです。特に第二新卒者は、これまでにも多くの人と接する機会があったと考えられます。そのため、この仕事で培った経験を活かすことができるでしょう。

もし、体が不自由だったり、心身に障がいをお持ちの皆さんでも、この仕事に挑戦したいという気持ちをお持ちでしたら、ご安心ください。障害者雇用を行う企業は、障がいをお持ちの皆さんが安心して働けるよう、様々なサポート体制を整えています。

営業の仕事は、誰かの役に立ちたい、新しいことに挑戦してみたいという気持ちをお持ちの皆さんにぴったりの仕事です。もしご興味をお持ちでしたら、ぜひチャレンジしてみてください。

新技術に関心がある:IT業種

第二新卒の障がいのある方が、IT業界に転職するとよいことがたくさんあります。IT業界では、いろいろな働き方ができて、新しい能力を身につけるチャンスがたくさんあるからです。

例えば:

  • 家で仕事ができる会社が多いです。これを「リモートワーク」と言います。会社に行く必要がないので、体の負担が減りますし、自分のペースで仕事ができます。
  • プログラミング(コンピューターに命令を出すこと)やシステム開発(コンピューターの仕組みを作ること)のエンジニアなどの他、デザイン職などで特別な能力を学べます。これらの能力は、将来とても役立つ可能性が高いです。
  • IT業界では、新しい技術がどんどん生まれています。だから、常に新しいことを学べるので、自分が成長していると感じやすいです。

このように、IT業界は障がいのある方にとっても、とてもチャンスの多い分野なのです。

例えば以下は、IT企業の障害者雇用・正社員求人です。

この求人は自社製データベースのユーザーに対する技術サポートです。カスタマーサポート的な役割なので、業務を通じて、知識と技能が手に入ります。

こうしたIT業界は常に新しい技術が生まれ続けるため、学び続けることで自己成長を実感できます。特に障害者雇用では、合理的配慮が進んでいる企業が多く、安心して働けます。障害に応じた柔軟な働き方を提案する企業もあります。

第二新卒としての強みは、社会経験を活かし、企業にスムーズに馴染める点です。社会経験を活かし、自分のペースで成長できる環境が整っているため、障害者雇用のIT業界はねらい目かもしれません。

コミュニケーション能力がある:販売・接客業

接客や販売業は人と話すのが好きな障害者は、お客様と色々な話をすることで、コミュニケーション能力がどんどんアップします。
また、 毎日違うことが起こるので、色々なことに対応できるようになります。
さらにお客様の笑顔が見られると、とても嬉しいものです。

例えば以下の写真は、化粧品の接客販売の様子です。


こうした特徴から販売・接客のお仕事は、人と接することが好きなあなたにとって、とてもやりがいのある仕事です。

例えば以下は、大手住宅メーカーのホテル部門の障害者雇用・正社員求人です。

この求人はホテルのフロント業務の求人です。ホテルのフロント業務は、ホテルの顔として、お客様をお迎えし、快適な滞在を提供するための仕事です。チェックイン・チェックアウトの手続き予約の受付トラブル対応など、お客様との最初の接点となる重要な役割を担っています。ホテルのフロント業務は、お客様とのコミュニケーション能力や、状況に応じた柔軟な対応力が求められる仕事です。

このような接客販売業は、第二新卒の障害者の皆さんにとって、コミュニケーション能力や問題解決能力を活かしながら、やりがいを感じられる仕事です。

人並みにコミュニケーション能力のある障害者は、接客販売業に選択肢を広げてみるといい転職ができるかもしれません。

心身に無理なく働きたい:補助職

第二新卒の障害者の方が再就職を考える際、無理のない働き方を希望する方が多いと思います。障害者雇用なら、そのような希望に合った求人が見つかることがあります。

この求人の多くは、専門職の人をサポートする補助的な仕事です。高度なスキルや知識が求められないため、短い期間で業務に慣れることができます。さらに、第二新卒の方は社会人としての経験があるので、業務に早く馴染みやすいです。

また、障害者雇用の環境では、周囲の理解やサポートが得られやすいというメリットもあります。自分のペースで仕事を進めることができ、心身に負担をかけずに働くことが可能です。

さらに、補助的な業務であっても、障害者雇用の枠で正社員として雇用されることもあります。その結果、安定した収入を得ることができます。

例えば以下は、老人ホームの障害者雇用・正社員求人です。

老人ホームの看護師の業務を補助する求人です。この求人の具体的な仕事は以下の通りです。

この仕事は、入所者の移動や入浴、食事のお手伝いなど、日常生活全般を看護師と一緒にサポートするお仕事です。看護師の業務をサポートする役割なので、ご自身のペースで仕事を進められ、心身に大きな負担をかけずに働くことができます。

例えば以下の写真は、老人福祉施設のレクリエーションの様子です。

新卒でブラック企業に勤め、心身に不調を感じた第二新卒の障害者の方にとって、無理のない働き方ができる環境はとても重要です。この求人は、そういった方々にも安心して長く働けるよう、配慮された職場といえるでしょう。

補助的な仕事は看護だけでなく、介護や事務など、さまざまな職種で募集されています。無理なく働きたいと考えている第二新卒の障害者の方には、こういった求人を積極的に検討することをおすすめします。

第二新卒の障害者が働きやすい職場環境を選ぶポイント

新卒で入社した会社が障害に配慮がなく、つらい経験をした障害者は多いことと思います。心身の健康あっての仕事です。第二新卒で転職するなら、こうした理解や配慮が最初から得られる障害者雇用を選びましょう。以下の通り、障害者雇用にはメリットは多いです。

  • リモートワーク: 出社せずに自宅で仕事ができるため、通勤の負担を軽減できます。
  • フレックスタイム制: 自分のペースで働けるため、体調管理もしやすくなります。
  • 短時間勤務: 体調や事情に合わせて、勤務時間を調整できる制度です。

合理的配慮というのは障害に合わせて、仕事内容や勤務環境を調整してくれる制度です。以下で実際の障害者雇用の求人を具体的にみていきます。

リモートワーク

心的な負担が少ない代表的な仕事として、在宅ワーク(リモートワーク)があります。障害をお持ちの方にとって、身体的・精神的・知的な障害に関わらず、通勤や職場での人間関係が負担になることがあります。どの職場でも、通勤や人間関係の問題は避けられないものですが、在宅で働くことでそれを少しでも軽減できれば、それだけでも働きやすさを感じることができるでしょう。

障害配慮の一環で、障害者雇用にはリモートワークの求人は多いです。例えば以下は、メーカーの障害者雇用・正社員求人です。

事務補助職の求人です。在宅勤務や残業調整などを申し出ることができます。ただ、この在宅勤務には以下のよう条件があります。

この求人では、業務に慣れるまでは出社がメインとなります。このような求人では、たとえ障害者雇用であっても、仕事のルーティーンを理解するまでは、出社して丁寧な指導を受ける必要があることを理解しておきましょう。

基本的な勤務が習得できれば、その後は在宅での勤務を希望することができます。在宅勤務で負担を減らし、長く安定して働くことを目指しましょう。

フレックスタイム

障害者の中には、通院しながら働いている方が多くいらっしゃいます。しかし、新卒で入社した会社に通院への理解がない場合、時間休や短時間勤務を申し出ることが難しいことがあります。その結果、心身に負担がかかり、退職を余儀なくされた第二新卒の障害者の方も多いです。

このような状況では、フレックスタイム制度が役立つことがあります。フレックスタイムとは、勤務時間を柔軟に調整できる制度で、早めに出勤したり、遅れて出勤したりして働くことができる働き方です。

障害者雇用では、こうした配慮の一環として、フレックスタイムで働ける求人が多くあります。

例えば以下は、IT企業の障害者雇用・正社員求人です。

これは一般的な事務職の求人です。この求人の勤務時間は以下の通りです。

この求人は、所定労働時間が7時間50分と一般的な勤務時間ですが、コアタイムを守れば、自分で勤務時間を調整することができます。

このように、勤務時間の自由度が最初から高ければ、通院に対する不安も少なくなります。

障害者雇用では、正社員の求人であっても、勤務時間に柔軟性があるものが多いです。

通院が必要な障害者の方は、フレックスタイムを導入している障害者雇用の求人を選び、長く安定して働ける環境を整えましょう。

障害者求人転職活動で転職エージェントを活用すべき理由

第二新卒で障害をお持ちの方には、様々な転職サポートサービスがありますが、ハローワークだけでなく、障害者専門の転職エージェントもぜひ活用してみてください。

ハローワークは有益ですが、障害者専門のエージェントは、あなたに合った仕事を見つけるための専門的なサポートを提供しており、ハローワークにはないメリットがあります。

エージェントでは、障害や希望に合わせた仕事紹介から、書類作成、面接対策、企業との交渉、入社後のフォローまで幅広い支援をしてくれます。複数のエージェントに登録すると、より多くの求人にアクセスでき、異なるアドバイスも得られます。

ハローワークは無料で地域密着型ですが、求人数が多い分、障害に合わせた細かなサポートが不足する場合があります。企業側も障害者雇用の知識が足りないことがあり、ミスマッチが生じやすい点も課題です。一方、障害者専門のエージェントは、個別サポートや企業との交渉を無料で行ってくれるので、安心です。

転職は大きな一歩です。エージェントを活用して、理想の仕事を見つけましょう。

まとめ

第二新卒の障害者の方にとって、転職活動における退職理由は非常に重要です。特に、人間関係の悪化を理由に退職した場合は、「またすぐに転職してしまうのではないか」という採用側の不安を与えないよう、注意が必要です。人間関係のトラブルはどの職場でも起こりうるため、この場合は、人間関係を理由にせず、別の理由を挙げるか、または人間関係の悪化の原因と、そこから学んだこと、そして今後の仕事に対する意欲を結びつけて説明することが大切です。

前職で仕事内容と合わなかった場合は、具体的にどのような点でミスマッチだったのか、そしてその経験からどのようなスキルを身につけることができたのかを明確に伝えましょう。また、今後のキャリアプランについて具体的に語ることで、採用担当者にあなたの将来性をアピールすることができます。

健康上の理由で退職した場合は、現在の健康状態が良好であることを具体的に説明し、再発防止のための対策を講じていることを伝えることが重要です。

前職で障害に対する理解や配慮が不足していた場合は、志望する企業がどのような点で障害者に対する理解や配慮に優れていると考えているのかを具体的に説明し、その企業でどのように貢献したいのかを明確に伝えましょう。

第二新卒の障害者の方には、障害者雇用を検討することをおすすめします。障害者雇用では、障害に対する理解や配慮が一般企業よりも高い傾向があり、働きやすい環境が整っていることが多いからです。

障害者雇用には、事務職、営業職、IT業界、販売・接客業、補助職など、様々な職種があります。自分のスキルや興味関心、体力に合わせて、自分に合った仕事を選ぶことができます。

特に、リモートワークやフレックスタイム制を導入している企業は、心身の負担を軽減し、働きやすい環境が整っているためおすすめです。

転職活動をする際は、ハローワークだけでなく、障害者専門の転職エージェントも利用することをおすすめします。転職エージェントは、あなたのスキルや希望に合った求人を紹介してくれるだけでなく、書類作成や面接対策などのサポートも行ってくれます。

これらのポイントを踏まえ、自分に合った企業を見つけ、転職活動を成功させてください。


障害者が就職・転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。転職サイトを利用しないで自力で求人を探すと、希望の条件の求人を探す作業だけでなく、細かい障害への配慮や労働条件の交渉もすべて自分でやらなければなりません。

一方で転職サイトに登録して、転職エージェントから求人を紹介してもらうと、非公開求人に出会うことができます。また、障害者特有の事情説明や交渉もあなたの代わりに行ってくれます。

ただし、転職サイトによって特徴が異なります。例えば「障害に応じた求人情報が多いか、少ないか」「転職エージェントが障害の特性に理解があるか」「転職後のフォローが手厚いか」などの違いがあります。

これらを理解したうえで転職サイトを活用するようにしましょう。そこで、以下のページで転職サイトの特徴を解説しています。それぞれの転職サイトの違いを認識して活用することで、転職での失敗を防ぐことができます。